親愛なるブルーノへ
7歳の誕生日おめでとう
なのに飼い主は病院のベッドの上です
腸閉塞で救急車、もうあなたに会えないまま2週間以上経ちました
せっかくの誕生日にそばいにてあげられなくてすまない、飼い主として本当申し訳ない
犬の7歳という年齢は人間でいうとシニア世代になるのだと、先日あなたのフードを注文しようとして知りました
もう、飼い主の年齢を少し越えているのですねあなたは
誕生日のめでたい時にそういうこと言うなやて怒るかもしれんけど
犬はどうしても人間より寿命が短い
赤ちゃんのときにやってきたのにいつのまにか年齢を追い越されてしまうそれが犬との暮らしであると赤ちゃんのあなたからおじいちゃんのあなたまで全て見届けるのが飼い主のつとめであると、わたしはいつも思ってる
いや、いつも思ってる ってかそういうことを考えて涙が出たりしてる
今回、わたしはとてもお腹が痛くて、たかが腸閉塞で大袈裟だて笑うかもしれんけど、本当痛くて、死んでしまうかと思いました
あなたを残してわたしがいなくなったらあなたはどうなるのでしょうか
…サブ飼い主であるわたしの夫や娘があなたの面倒を見てくれると思います
ですが、ですが、やっぱりあなたの飼い主はわたしです、多分わたしだと思う、わたしなんじゃないかな、まちょと覚悟はしておけ じゃなくて、飼い主は、わたしです
人間の家族はそりゃ人間だから自分たちのことは自分でできるけど、あなたはひとりじゃ何もできない
あなたの生活はわたしが守らなきゃいかんのにこんなんになってしまって本当にごめん申し訳ない
これからはあなたをひとりにしないためにも自分の体調をいままでよりも注意します
健康になるよう努力していこうと思う
退院したら体を洗って耳を掃除して長い散歩をしよう、一緒に床に転がろう
もう少しで帰れるはずです 待っててください